危機に立つ国家
教育の優秀性に関する全米審議会報告
その一
出版 1983年・・・すごい前かな・・・・・アメリカは今の日本が現在進行している教育を16年も前に反省しやめた。そして、低下した学力を取り戻し世界一をとなるため、危機感を抱き取り組んできた・・・・日本はまだ自己教育力、生きる力・・・・もう日本も20年近くこのことに取り組んでいるのに結果が出ない。何か変なのでは?今の方針は間違っているのではと思わなくてはいけない・・・
抜粋
はじめに
我が国(アメリカ)は危機に直面している。
かつては商業、工業、科学、技術革新において他の追随を許さなかった我々の優位も、今や世界の中で多くの競争者に奪われようとしている。
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我々がアメリカに報告したいのは次の点である。
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教育の基礎は次第に高まりつつある凡庸主義の波により、今や浸食されつつあり、これは国家と国民に対する脅威である。
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現在この教育成果における凡庸さが、もし非友好的な他国から巧みに押しつけられた物だとするならば、それは一種の戦争行為と見なしてもよいであろう。
ことがここに至ったのは我々が事態の推移を見捨てておいたためである。
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結局、我々は無分別な一方的な教育上の軍縮を自らの手で行ってきたのである。
社会も教育機関も学校教育の基本目的を見失い、目的達成に必要な向上心と自律的な努力とを見失ったように見える。
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危機
歴史は怠けもを甘えさせてはくれない。
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今や世界は一つの地球規模の村落である。
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我々は彼らと世界における地位と市場を競い合っている。
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かつて世界におけるアメリカの地位は、特に優れた訓練を受けた一握りの人々によって一応の安定を保ってきたといえる。
しかし、今やそれもいえなくなった。
危機とは単に、日本人がアメリカ以上に効率的に自動車を生産するとか・・・・・略
こうした進歩発展はよく訓練された、有能な人材が今では世界各地に再配分されていることを物語っており。それもまた一つの危機である。
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我々が現在世界市場でかろうじて保っている、わずかな優位を守りそれを改善して行くだけにでも、我々は教育改革に専念しなくてはならない。
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我々は今「情報化時代」に足を踏み入れており成功するためには学習こそかくべからざる投資である。
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危機を示す事実
我々の直面する教育危機は審議会が受けた証言に数多く記録されている。
・十年前に完了した学力の国際比較をみると、アメリカの学生生徒は学力テストのうち19種類で第一位または第二位がとれなかったし、他の工業諸国と比べて実に7回も最下位になっている。
・アメリカの成人のうち、約2300万人は日常の読み書き、理解に関する最も簡単なテストにおいてさえ機能的には文盲であることがわかった。
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・才能に恵まれた生徒は半数以上が検査で示す学力とこれに対応する学業成績がつり合っていない。
・大学入試委員会実施の進学適正テストの得点は1963年から1980年にかけて実質的に低下しっぱなしである。原語テストの平均点は50点以上、数学テストの平均得点は40点近く下がっている。
・略
学生生徒達の成績状況を示すいくつかの徴候と新しい技術への要請とを分析した人たちは聞くのをギョッとさせるような見解を述べている。
例えば教育研究家のポール・ハート氏は略
次のようにいっている。最近の科学革命という点からみれば「われわれは科学と技術に関して無知曖昧な新世代を育てているのだ。」と
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問題はそこにとどまらない。また、すべての人がこの問題を同じように見ているわけではない。ある人は学校が読みや計算といった基礎能力を重視し、そのためかえって理解、分析、問題解決、推論といった、他の大切な技能を犠牲にしていると嘆いている。
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また、ポールコッパーマンはデータを分析して次のような結論を出している。
これまでアメリカ人は教育においても、読み書き能力においても、経済性かにおいても、どの時代も親の世代を追い抜いてきた。ところが我が国の歴史始まって以来初めて、ある世代の教育成果が親の世代を追い抜かない。それどころかそれと肩を並べない、いやそこまでも達しないという事態が起きるだろう。
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希望と挫折
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例えば四面楚歌の中に立つ教師をそれにあてるという無益な傾向をさけたとき初めて可能となる。
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ということで、日本は最近教育問題に行政が引きずられすぎである。
アメリカはチャンスは平等、しかし努力した者には報酬をといった基本的な理念がある。
日本はどうだろうか。決してエリート主義ではないにしても、人間化を進行するあまり何か見失ってはいないだろうか。
日本が学歴社会だという人は多いが、実際その学歴が何の役にたっているのだろうか。
高校に入学するため、大学にはいるための学力が日本の学力である。そう、実際に使われない学力である。
アメリカは、学力を使い進歩発展、安定を考える。日本は学力は形であり、例えば企業に入れば年功序列制であり給料はその年齢でほぼ同じ。。。学歴社会ではないのだ、日本は、・・・。
いい加減に、この人間化の教育を反省し新たな方法を模索すべきだというのが私の結論だ。
悲しいことに、新しく実施される指導要領もいっこうにその方針は変わらない。現場の声を大にして言いたい。
*******と!!