入試合格を目標とする時代は本当に終わった・・・あとは行政ではなく国民の意思次第

 98年度センタ−試験を巡ってTBS報道局 社会部文部省担当 天野環が報告している・・・
 志願者数の減少と「大学ビッグバン」は間近だと。
 今回のセンタ−試験の確定志願者数は59万7271人となったそうだ。
 これは前年度を2691人下回る0.4%のダウン。内訳は現役生が42万2483人、 浪人生が1万2千人以上減の17万227人です。
 浪人生の数がこれだけ減ったのは、18歳人口の急激な減少という「少子化」の一方でなんと大学の定員は増えたためで
合格率がアップした結果です。
 センタ−試験を利用する大学は 国立95校、公立57校、私立180校と全体で昨年度より32校増えて332校。
 私大の多くがセンタ−試験を利用するのは、それだけ学生の獲得競争が激しくなっていることの現れです。
 更に文部省は平成12年度から16年度までの期間に,18歳人口が120万人規模となる平成21年度以降、
最大70万人程度(平成8年度入学者数からは約10万人の減であるのだが)の入学者数を想定するとしている。
 つまり、120万人の学生のなかで70万人が大学に進学すると予想しているのである。
 このような進学率の上昇は学生の多様化の進行を伴う。
 今の高校や大学の生徒の荒れがこの多様化の証明なのである。
 いっこうに変化しない高校や大学のカリキュラムや教師達・・・・
 更に今のような受験をクリアすることだけを目標にする教育を施す時代が終焉を迎えているのがわかる。