砂金岡穿工程
(絵図 西三川砂金山稼方図より 参考文献 飛渡里安留紀・下巻)
山金(鉱石)坑道穿工程(奥州南部藩金沢金山 金山絵巻より)
1 採鉱(おおながし)
・地面に赤色を帯びた金砂引(脈)を発見したら、付近の川を利用したり、新たな水路を造って山裾に水を流し堤(貯水池)や水戸(砂金の流し場所)を築く
・砂金を含む礫土(れきど)を水戸に割り崩し、大石をのぞく。
・水口を開くと礫土は流れ出て、砂金を含んだ土砂は3〜4間の間隔に掘られた堰にたまる。
・堰を補修し、水戸通りに残った礫を除く。
・以上の工程を繰り返し、堰ないに金を含む土砂をためる。
2 選鉱(せんこう)@
この工程を押穿(おしぼり)といい、堰内にたまった砂金を含んだ土砂から砂金を採取する工程である。
・ 一カ所の堰には各三人の金子がはいり、堰内にたまった土砂の上に緩やかに水を流し、水中に敷いたねこだを踏みながら、砂金含みの土砂を掘り起こし、ねこだの上にかき集め る。
・ 土砂は流れ、砂金含みのこまか砂がねこだの上に残る。
3 選鉱(せんこう)A
・押穿(おしぼり)で取り残した土砂から砂金を回収する工程。
4 選鉱(札穿)
5 選鉱(道具についた砂金を回収)
6 選鉱(砂金板取)
7 売却